鉄骨製作工場内で製作された鉄骨製品は工事現場まで大型トラック等で搬入されます。トラ
ックに積み込むのにも何も考えていないと鉄骨製品は複雑な形状の為、特に柱等は嵩張(か さば)ってしまい、思ったほど本数も重量も積む事が出来ません。
1・基本的に短い部材から先に積むべし!
荷台から出る様な長い部材を先に積むと、短い部材が載せられなくなり、下部に無駄なス
ペースが出来てしまうばかりか、重心が高くなる為に走行安定性も悪くなります。
2・左右均等に積むべし!
左右の重量バランスが悪いと、走行安定性が悪いばかりか、タイヤへの負荷が掛かってし
まい事故の可能性もあります。
3・同サイズで全長がばらつきのある部材を番線等で縛る場合、どちらか片方の端部を揃え
るべし!
重心を出そうと均等に割り付けようとすると、意外と嵩張るばかりか、走行中に部材がバラ
バラになる恐れがあります。これは木材でも同じです。私はシロアリ駆除のバイトをやっていた 当時、材木屋さんのプレカット工場で学びました(笑)。
4・ボルト等は養生シートを被せるべし!
当たり前ですが、トラックの荷台には屋根がありません。ボルト自身もそうですが、箱もダ
ンボール製なので水分が苦手です。雨露を防ぐのは勿論、荷崩れを防ぐ為にも大切な作業で す。
5・安全第一!
近場は勿論、特に遠距離の場合、走行途中にも安全な場所で一旦停止し、レバーブロッ
ク(荷締め機)やロープ等緩みが無いか、荷崩れの恐れが無いか再確認します。現場に到着 するまでは「積込」は終了しないのです。
呷り
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