指金(さしがね)とは部材の端部に当てて直角線をけがく工具です。大工さんのみならず鍛冶
屋さんにとっても大切な工具です。大工用は薄くて尺単位ですが、鉄工用は厚くてo単位で す。何故厚いかというと、木造にくらべ、鉄骨造(以降S造とします)の方が部材の肉厚が一般 的に薄く、たわませて使用する必要性が無い為です。その代わりに密着度を高く保てるよう分 厚く出来ています。
ピタゴラスの定理(三平方の定理)を応用すると直角線のみならず、45度、30度、60度、一寸
勾配、二寸勾配、三寸勾配・・・等様々な角度をけがく事も可能です。たとえば45度の場合、 250mmと250mm(1対1)を一直線上に合わせます。200mmと346.4mm(1対1.732)を一直線 上に合わせれば30度と60度の角度線がけがけます。結構便利な工具ですよね。鍛冶屋職人 にとっては加工のみならず検査等手放す事の出来ない相棒です。
|