アタック5 「1銭錫貨」





昭和19年〜同20年
直径・15mm
品位・錫50% 亜鉛50%
量目1.30g

 一見すると安っぽい貨幣ですが歴史的背景があって誕生しました。

 発行年数を見てもらうと解りますが第二次世界大戦中に製造されています。当時日本は大
戦下にあり、様々な金属を必要としていたのですが、わが国は資源に乏しく貨幣も段々と質・
量ともに粗悪な物へと替えられてきました。(※参照)その結果誕生した貨幣が「一銭錫貨」で
す。

 なぜか・・・?以前は東南アジアの大部分が日本の統治下にありました。しかも錫の主要産
出国は大部分が東南アジア諸国にあったのです。要するに世界中の錫が日本政府の手中に
あったと言えます。そんな理由から10銭錫貨、5銭錫貨と共に発行されたのです。

 現在では錫は決して安い金属ではなく半田(ハンダ)等、工業製品に不可欠な金属です。


※小額貨幣の移り変わり(明治年間から昭和年間まで)
(5銭硬貨を例にすると銀→白銅→ニッケル→アルミ銅→アルミ→錫)
量(1銭硬貨を例にすると竜1銭銅貨7.13g→最軽量富士1銭アルミ貨0.55g)


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